2008年 05月 07日

学習スタイル

 今日は仕事のお話。
 
 毎日6時間の授業で、大体2日半で1課のペースで進んでいるんですが、課ごとに語彙のテストをしています。毎日午後には漢字のテストもあるので、午前に語彙のテストをするよー!というと、うげーと言うようになりました。これぞ、クラス内コミュニケーション。それ以外にテストは文法のテストが2課ごとにあり、漢字のまとめテストが40字ごとにあります。私が学生でも、こんな毎日テスト三昧で嫌です。先生でも、テストしたら、採点してフィードバックしなきゃいけないからやだ。でも勉強するにはテストが一番だと思ってます。

 



 クラスは16人なんですが、ほぼ全員0スタート(全くの初心者)で始まり、1ヶ月経って下のトップ3が決まりつつあります。そのうちの一人、ベトナムのHさん。先週した語彙テスト、初めて10点満点中10点でした。今日そのテストを返したら、”やったー!”と喜んでいました。友達に自慢し、私の方を見て、笑うのです。あーできないことを不安に思ってたんだなーと思うと、彼のことをもっとよく見てあげようと思いました。

 二人目、Sさん。彼はラオスのモン族ではないかという噂があります。ラオスのモン族、というのはうちの学校ではみんな「あーモン族かあ…」という反応をします。なぜかと言うと、モン族の人は全てのペースがゆっくりで、遅れがちだから。今のクラスは高専進学コースなので、クラス全員国費留学生。つまりその国のエリートたちです。モン族の人は県で一人、というエリートなんですが、なにぶん元々のペースがゆっくりなので、アフリカの人たち以上にクラス内で取り残されがちです。でも人の良さはクラス内では一番です。俗に言う「いい人なんだけどね…」のタイプです。
 そのSさん、ひらがながまだ定着していないようなので、先日ひらがなカルタをしました。私が「あ」と言って「あ」のカードを取る、という単純なゲームです。Hさんと二人でしました。カードが10枚のとき、Hさんを圧倒してカードを取りまくります。20枚、Hさんもがんばります。50枚になった途端、Sさんの反応が薄くなりました。やる気を見せず、ニコニコとHさんにカードを取らせます。んーこれはなんだ?と考えたところ、おそらく空間認知能力が低いのではないか?という仮説に至りました。10枚なら見えるけど、50枚になると見る気もなくなる(というか処理しきれなくなる?)、ということです。他のクラスの先生も「(モン族の人は)抽象的なことを言わせると、途端に混乱する」と言っているのを聞いたことがあるので、あながち外れてはないはず。そういう人にはどうやってアプローチしていったら、うまく学んでくれるんでしょうか。

 最後、SSさん。スリランカ人です。丁寧に彼のペースで進んでいるようです。分からないことは聞きに来るし、習った日本語をすぐに使おうとします。よしよし!と思うのですが、集中力が続きません。テストの直しをさせると、一箇所ずつ直しては持ってきます。文字の書き方も、一緒に確認しながら訂正すると、すぐに直ります。一生懸命で、なんかかわいい。でも、字、相当訂正が必要です。途中で嫌がらないといいけど。

 という人たちと一緒に毎日過ごしています。今は一番下のクラス(高専は5クラスあって、下3クラスは同じレベルでスタート)を担当していますが、目標は7月のクラス分けのテストで、この一番下のクラスに誰も残さないこと。勉強できる人は一人でどんどん吸収していくんです。問題なのは、この人たち。なだめたりすかしたりして、やっていきます。がんばろうね。
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by schnarak | 2008-05-07 23:40 | education


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