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日々のあわ

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2007年 07月 15日

OPI練習ラウンド

今年の目標の一つである「OPIテスター取得」。
1月に4日間のワークショップを終え、6月上旬に1回目の締め切りがありました。




OPIテスターになると何がいいかって言うと、
学習者の会話能力を一定の基準を持って
測ることができるようになることだと思います。

「何となくうまい気がする」
「難しい言葉を知ってるから上級!」
「過去形がうまく言えないから初級でしょう」

という曖昧な基準ではなく、
「総合タスクと機能、場面/話題、正確さ、テキストの型
(『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』p.41)」によって
大きく4つの上位レベル(超/上/中/下)に分け、
更に一つ上の上位レベルのタスクの出来具合で
3つの下位レベル(上/中/下)が決定するという
なかなかややこしい代物なのです。

なので、、、
「文を作ることはできるし、文をまとめて段落を作ることはできるから、
中級のタスクはできるけど、抽象的な語彙が少ししかないみたいだし、
インフォーマルな言葉が使えないから超級じゃないですね。
でも超級のタスクは半分くらいできてるから、上級の中です」
というレベル決定ができるようになります。

但し、会話テストなので、その場で出来なかったらアウト。
そうならないように何度も何度もレベルを確認する質問をしますが、
それでもやっぱりよくわからないこともあります。

OPIのインタビューをしていて難しかったのが、
たくさん話したい人にこちらの質問に答えてもらうこと、
余り話したくない人にたくさん話してもらうこと、でした。

話したい人って話し出すと止まらないんですよね。
話したいことが次から次から溢れるように出てきて、
聞いてる側は何を質問したのか忘れそうになります(笑)。
仕方ないので、相手の言いたいことをこちらの聞きたいことの接点を探して
もう一度質問してみたりします。

私は日本語でもあんなにとうとうと話ができないので、
心の底から尊敬してしまいます。

余り話したくない人というのは、
突っ込んで聞くと逆に攻撃的になったりするので、気を遣います。
必死で笑顔を作り、「あなたのことが知りたいの」オーラを出しつつ、
答えやすい質問から解きほぐしていきます。

どっちのタイプの人でも、きっと母語でも同じような感じで話すんだろうなと思います。
そうなるともう日本語どうこうの話ではないので、
その場で引き出せる最高レベルの日本語を話してもらえるよう
頑張って質問するだけなんですが。

測るって難しいなーと思ったのでした。
ちなみに6月上旬にテープを提出して、そろそろ1ヶ月半になるんですが、
未だにトレーナーの先生からのフィードバックはありません。
ドキドキ。

by schnarak | 2007-07-15 23:46 | education


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